クリントイーストウッド監督映画 ヒアアフター

偶然にも巡り会う3人の物語。それぞれが葛藤を抱えながら、それぞれの場所で、悩み、考え、悲しみ、苦しむ。しかし最後はハッピーエンドになる、クリントイーストウッド監督作品としては、これまで観てきた中で異例な作品でした。

製作総指揮がスティーブンスピルバーグだからでしょうか。

死後の世界を垣間見た2人と、いつも一緒だった双子のお兄さんを亡くした少年、少年は粘り強く死後の世界の人と話せるマットデーモン演じるジョージにお兄さんと話したいと願うも、死後の世界の人たちとの会話ができることで苦しい思いをしてきたジョージは断る。しかし半日以上ホテルの前で立ち尽くす少年を見て、部屋に入るようにジョージは言う。

バカンス中に、津波によって生死の境をさまよった女性も、その時死後の世界のような世界を見た。それ以来、そのことが頭から離れなくなる。離れなくなると言うよりは、死後の世界のようなものと結ばれたと言ってもいいかもしれない。

そのことを本にしても、昔の人気キャスターだった頃の恋人も周りも否定的な態度をあらわにする。

しかし、イギリスの出版社が、その本をぜひ出したいと言う。

喜んだ女性はイギリスへ向かう。

イギリスの大きなブックフェアで、女性は出版社のすすめで朗読会を開く。そこに居合わせたのがジョージとそして双子のお兄さんを亡くした少年だった。

それまでのストーリーで全く縁のなかった3人がそのブックフェア会場で、別々にではあるがジョージに出会うことに。

少年はお兄さんの話が聞けて、行って欲しくないと言いつつも、お兄さんが決して苦しんでいないことを知る。それどころか、安らかな世界にいてこの世のことから離れていく。でも弟といつも一緒だと励ます兄。

気持ちが吹っ切れたのか、その後、麻薬を離れるために入院していた母親と再開する。

ジョージは少年から教えてもらった女性のホテルを訪れる。あいにく部屋には不在だったがメモを残す。

あるイギリスのカフェで2人はお互いを見つけて握手する。その時不思議なのは、ジョージは相手の手を触ると霊界に通じてしまうのだが、その女性と握手した時にはそれはなかったこと。

お互いに死後の世界のようなものを経験していた2人は、やっと理解者を得た。

以上大まかな流れでしたが、世間がまだまだ非常識としている霊界の世界について、体験した人は、このように孤独になってしまうものかと思いました。

先にも書かせていただいたように、エンディングが、このようにハッピーエンドになるのは、今までみたクリントイーストウッド監督作品の中では珍しいことです。いつもは、小学生に与えられる宿題のように、何か考えさせられる、いや、考えて自分なりの結論をエンディングに求められるのが今回はなかったでした。

爽やかな気分でエンディングを迎えることができる作品です。

いい映画でした。

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