夫の徳川秀忠に力をつけた妻の江(ごう)様

NHKのオンデマンド配信で再び見ている浅井三姉妹の物語「江(ごう) 姫たちの戦国」は悲しいシーンが多かったのでまた観るのにちょっと勇気というか、思いきりというかが必要でした。

前回書かせて頂いた記事で、江(ごう)様は元は織田家の出身で、活発に動くことに慣れている家柄なのに対して、3度目に嫁いだ徳川家は、織田家とは真逆と言ってもいいくらい、慎重で忍耐を重視するお家柄です。

そうした徳川家に嫁いでからドラマの中では、以前に比べて明るさが失われていき、あまり笑わなくなったということを前回書かせていただきました。

そんな時に、徳川秀忠に第二代目の将軍になれと父の家康から言われます。

その場では、秀忠は2代目にはならないと反発し、もしどうしてもというなら、家康の息子であることをやめるとまで言いました。

なぜ秀忠が拒絶したかというと、元々家康が将軍になる時に、豊臣家の後継の豊臣秀頼がまだ幼く、それを補佐するというために、将軍(征夷大将軍)になったと秀頼の母である淀君に説明した経緯がありました。

ですので、豊臣秀頼が成人するまでの間の仮の将軍ということを淀君やまだ幼い秀頼と約束してました。

二代目将軍が徳川家の世襲になるということは、その約束を破ることになり、豊臣秀頼や淀君は権力の座から引き摺り下ろされたということになるからでした。

そのことを徳川秀忠も妻の江(ごう)も大変気にしていて、秀忠が2代目を断ったのもそのためでした。

実際には結局秀忠が2代目になるのですが、その時の淀君の恐ろしい顔は忘れられません。怒りに手を震わせながらもう2度と家康のことは信じないとまで言いました。

これは結果ですが、それより少し遡った話ですが、二代目将軍という大きな悩み事ができた秀忠と江(ごう)様は夫の秀忠の提案で2人で熱海に温泉に浸かりにいきます。

そこでも、そのことばりを湯に浸かっている間もずっと二人とも考えていますが、そこで江(ごう)様はある結論に達しました。それは徳川だ豊臣だと言っていることよりも、一刻も早く太平の世の中が来てくれることを一番望みます、と秀忠に言い、秀忠が二代目を継ぐことを勧めました。秀忠が私に務まるだろうかというと、江(ごう)様が、私がお支えいたします、というのでした。

私が言いたかったのは、確かに江(ごう)様は織田家という徳川家とは真逆に近い家風を持ったところにお嫁に来て、微笑むことも、大きな声で笑うことも減ってしまいましたが、秀忠を助けていくということに関していえば、これ以上の強力な助っ人はいなかったということです。

何しろ、信長に見るように、その決断力、行動力は徳川家には足りない部分でもあったからです。家康はともかく、本来後をつくはずだった家康の長男は、信長の命により切腹して死んでしまい、次男は家康の見立てではとても後継の器ではないと見られていて、秀忠は三男という身です。

余計に補佐する人間が必要だと家康は思っていて、それが故に、織田家の中でも、信長の妹、お市の方に継ぐほどの、信長の良い面を持っている江(ごう)様を自らが大変なラブコールを送って、嫁に来てもらったのでした。

それが一番この記事で言いたかったことでした。

via PressSync

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